「沖縄に住んでるのに、なんで四駆が必要なの?」
これは、私たちが販売の現場でよく言われる言葉のひとつです。
でも、私たち“車のプロ”からすると、「沖縄でも4WDは“あり”どころか、むしろ“推し”」といっても過言ではありません。
その理由を、現場目線でお伝えします。
1. 沖縄の雨は本土とは質が違う
沖縄の降雨はスコール型です。短時間で一気に雨が降るため、路面がすぐに冠水したり、滑りやすくなったりします。
特に道路の舗装が甘い地域や、赤土が流れ込む道では、2WDではタイヤが空転してしまうケースも珍しくありません。
4WDは、こうした低グリップ環境での安定感が段違いです。
4WDであれば「滑る・進まない・ハンドルが取られる」などのリスクを軽減することができます。
2. 沖縄の“道”は意外と荒い
市街地の道路はある程度整備されていますが、一歩郊外に出ると、農道・林道・未舗装のビーチアクセス路など、凸凹でぬかるみやすい道が多いのも現実です。
キャンプ・釣り・サーフィンなどアウトドア好きにはおなじみの悩みですね。
そういった場所に2WDで突っ込むと「ぬかるみにハマってレッカー呼んだ」という話は珍しくありません。
3. 災害時・緊急時の“移動手段”としての強さ
沖縄は台風の多い地域です。台風直後の道路は、倒木・冠水・土砂でまともに走れないことも多く、
こういうとき、4WD車はまさに“走るライフライン”になります。
普段は2WDでもいい。でも、いざという時に頼れるのは4WD。
そういった意味でも、安全性・安心感の「保険」として持つ価値があると、私たちは考えています。
【まとめ】
もちろん、燃費や維持費の面では2WDが有利になります。ただ、「沖縄=常に快適な道路環境」ではないという認識は必要です。
車を選ぶとき、「沖縄だから2WD一択」と決めつけるのではなく、
ご自身のライフスタイルや行動範囲に合わせて、4WDという選択肢も是非検討してみてください。